下水道がなくても水洗へのトイレリフォームは可能である

昔は汲み取り式のトイレでしたが、時代とともに下水道の発達したこともあり、衛生面の優れた水洗トイレの普及がすすみました。今では、日本におけるトイレの90%以上が水洗トイレとなっています。言い換えると、今でも日本には10%の汲み取り式トイレが存在しているということです。

ここでは、水洗トイレへリフォームするにあたってかかる費用や工期や時期、補助金について説明します。

そもそも、なぜ水洗トイレが普及したのか

日本における水洗トイレの始まりは、1914年の明治時代が始まりとされています。明治のころは水洗式のトイレが輸入されたりとしていましたが、大正時代に入ると現在のTOTO株式会社の前身、東洋陶器株式会社が創立し近代的なトイレの普及が始まりました。

水洗トイレへの整備がすすみ始めたのもこの頃からといわれています。では、今日に至るまでになぜこんなにも水洗トイレが普及したのでしょうか。日本人の「清潔好き」と「勤勉さ」が組み合わさり進んだと考えられていますが、下水道の普及とやはり衛生面やにニオイといったところが改善されるということで普及がすすみました。

汲み取り式トイレだと、トイレ下の体積場所に溜まるために、どうしてもニオイが発生してしまいます。また特に夏場になるとウジ虫やハエが湧き、衛生面はおせじにも良いとはいえませんでした。水洗トイレは、このような衛生面やニオイが劇的に改善されるということで、多くの人々に受け入れられたために、どんどんと普及したといわれています。


水洗へトイレリフォームする際の気になる費用

汲み取り式トイレから水洗トイレへリフォームするための費用ですが、ひと口に水洗トイレといっても2つのパターンがあることを覚えておきましょう。この2つのパターンどちらでリフォームするかによっても費用は変わってきます。

ひとつは浄化槽を設置して、排せつ物を下水道に流す「完全な水洗化」です。この方法は、まず下水道の整備がすすんでいなければリフォームできませんので、下水道管が家の近くまで整備されているか事前に確認しておきましょう。

そして完全な水洗化されたトイレへリフォームする際は「浄化槽」が必須になってきます。通常浄化槽は、地下に埋設されますが、浄化槽が設置できないのであれば、完全な水洗化は実現できません。もうひとつの方法は「簡易水洗」でトイレリフォームをおこなうパターンです。

簡易水洗とは、かんたんに言えば汲み取り式のトイレだけど、目に見える部分だけは普通の水洗トイレになりますよ、というものです。ですので簡易水洗と呼ばれます。これは汲み取り式トイレと構造は変わりませんので、定期的に便が溜まる槽の汲み取りは必要になります。

しかし完全な水洗化と違って、さまざまな条件がクリアしやすいので、よほどのことがない限りリフォームは可能となります。下水道管が家の近くまで整備されていなくても可能なリフォームです。また簡易水洗といっても、目に見える部分は完全な水洗化されたトイレと変わらなくなりますので、汲み取り式トイレの比べ衛生面やニオイといった問題は解決されます。

さて本題の気になるリフォーム費用ですが、「完全な水洗化」トイレへリフォーム になると、おおよそ200~300万円が相場となります。

また「簡易水洗」トイレへのリフォームは100~150万円くらいが相場で、100万円近くの差が出てきます。

これは、浄化槽の導入と下水道工事の費用が「完全な水洗化」にはかかってしまうからです。下水道管からのリフォームするトイレの位置によっては、距離が延びることによりさらに費用がかかる可能性もあります。

トイレリフォームの工期

トイレリフォームの工期ですが、「完全な水洗化」トイレへのリフォームの場合と「簡易水洗」トイレへのリフォームで長くて1週間程度の差が出てきます。理由はかんたんで「完全な水洗化」をする方が、作業工程が多いからです。

「完全な水洗化」をするためには、浄化槽の設置や下水道工事も必要になってくるためです。おおよそでの計算になりますが、「完全な水洗化」のリフォームの場合は約1週間程度と思っておきましょう。スムーズにいけば4日ほどで完成する場合もあるようです。

「簡易水洗」へのリフォームの場合は、5日程で完成すると思っておきましょう。ちなみのトイレのリフォーム期間中は、トイレを使用することができません。その間は、リフォーム業者が簡易式のトイレを設置してくれることが多いです。

生活するうえで、トイレがなくて困ってしまう状況にはなりません。

トイレリフォームをするのに適した季節はある?

トイレリフォームをするのに良い時期や季節があるのか?と言われると、実はあるのです。トイレリフォームは1日で完成することはなく通常でも1週間は見込んでおく必要があると先ほど説明しましたよね。その間、簡易式トイレがされているといっても、通常とトイレとは生活レベルが下がることになりますので、来訪客が多い時期は避けるほうが無難です。

また、冬場や夏場だと、冷たい・暑い外気が室内に入り込んできやすいため、春や秋など気候が良い季節がトイレリフォームに適した季節といえるでしょう。


自治体によっては補助金がでるところも

汲み取り式トイレから水洗トイレへリフォームするには、時間もかかりますが何より費用が重くのしかかります。

100万円単位での出費となりますので、できるなら少しでも安くリフォームしたい、と思うのが正直な気持ちといえるでしょう。

実はトイレを汲み取り式から水洗にする場合、自治体から補助金が出る場合があります。知っているのと知らないのでは支払い額に大きな差が生まれますので、必ず事前に自治体に確認しておきましょう。ちなみに補助金は自治体や諸条件によって変わってきますが、目安として50万前後が交付の相場のようです。

自治体に補助金制度があった場合は、事前に申請をしておく必要がありますので、忘れずに申請しておきましょう。トイレリフォームする業者も補助金申請のことを教えてくれる場合もありますので、見積もりをお願いした時などに合わせて相談してみるとよいでしょう。

安易にリフォーム業者を決めないように

トイレリフォームを請け負ってくれる業者はたくさんありますが、必ず事前に数社見積もりをとるようにしましょう。リフォーム業者によって提示される金額違いますし、リフォームが出来る・出来ないの判断も変わってきます。

トイレリフォームは決して安いものではありません。「安かろう・悪かろう」にならないように、信頼できるリフォーム業者か・実績のある会社かどうかも事前に確認しておくことが、失敗しないトイレリフォームにつながるでしょう。